五稜郭へ夢紀行
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函館野外劇

函館と五稜郭を舞台にした幕末の歴史は数多くの小説にもなり、その史跡をめぐる旅を楽しむ人も多くなっています。観光で函館を訪れる人達に、歴史とロマンの世界を、新たな視点と取り組みで見せているのが、この野外劇です。舞台をのぞいて見ましょう。

函館野外劇の見所

函館野外劇は、1988年に第1回目が上演され、それ以後多くの函館市民の手によって受け継がれながら成長してきました。それに伴い、NHKで放送されたり、主要人物をオーディションで選んだり、徐々に充実し、2005年には観客10000人を突破しました。函館の歴史を踏まえた地域文化の創造と、新しい観光スポットを提供する役割を担い、市民が作り上げる日本最大規模の野外劇へと発展してきています。

函館野外劇の見所

7月から8月の暑い時期、主に金曜日と土曜日に上演されています。この野外劇の見所は、「函館の歴史を、函館市民の取り組みによって、五稜郭を舞台に創り上げる」という点にあります。上演する役者、それを支えるスタッフも、多くの函館市民がボランティアで参加します。夏の暑い夜、野外の演劇を眺めるのも、楽しいひと時ではないでしょうか。

チケット

当日料金と前売り料金があります。前売り料金は当日料金よりも安くなっています。

 

当日料金

前売り料金

小中学生

500円

400円

高大学生

1000円

900円

大人

2500円

1800円

親子(大人1名+小中学生1名)

―――

2000円

物語

物語は10の場面から構成されます。オープニングに続き、アイヌの時代、和人との争いを経て、商業や交易も盛んになりました。時は移り、ペリーが黒船で来航し、幕府が箱館を開港し五稜郭を築いた後、数年で箱館は戦場となります。戦争が終わった後、文明開化を経て、またその後の悲惨な大火や戦災を切り抜けて、現在の函館が築かれてきました。物語は全員による合唱でフィナーレを迎えます。

主要な登場人物

この野外劇には、函館を彩る人物が多数登場します。外国人を除く、主要な登場人物を簡単に紹介します。

主要人物

説明

コロポックル

アイヌ語で「蕗(ふき)の下の人」、アイヌの小人伝説に登場する。

高田屋嘉兵衛

蝦夷地や国後などでも交易し、後に北洋漁業の基礎を築いた廻船商人。

武田斐三郎

蘭学・砲学・航海術・築城学などを教え、五稜郭を設計した蘭学者。

石川啄木

明治時代に、放浪し、函館で代用教員をしながら歌を作った歌人。

土方歳三

新撰組副長を勤め、江戸を脱走して、箱館戦争で戦死した幕臣。

高松凌雲

赤十字精神に則り、箱館戦争で敵・味方を区別せず治療した医者。

榎本武揚

幕府の海軍副総裁で箱館戦争に参加し降伏。後に明治政府に登用。

市民の取り組み

ボランティアの函館市民が、登場人物として舞台に上がり、殺陣やダンスにも奮闘し、そして出演者の多くが複数の配役をこなします。衣装は1500着も用意されるため、衣装のスタッフにも市民が協力し、さらに受付など随所に、ボランティアの市民が参加しています。舞台照明や写真・演出などの分野では、プロが協力し、日本最大規模の野外劇を支えます。

オーディション

野外劇を担う多くの配役の中で、特に重要な役割は、「物語」の「主要な登場人物」で紹介したほかに、ペリーなどの外国人を加え18となります。公演や練習の日程に参加できる人を募集し、3月に行うオーディションで演技等を審査し、その後、各所で長期間の練習を行い、上演に漕ぎ着けます。

五稜郭を舞台に

五稜郭公園の堀と石垣の一角に舞台が特設され、土手には1500人分の座席が用意されます。舞台の向こうから客席の後部座席まで、約100m、舞台の横幅は約80mで、非常に広い舞台です。舞台では大砲が轟音を響かせ、堀には軍艦が現れます。客席も背が高く、上からの見晴らしは舞台全体を一望にできるように作られています。函館と五稜郭の歴史を走りぬける舞台です。夏に函館を観光する時、日程が合う方は、ぜひ野外劇を観覧してはいかがでしょうか。